和歌山城の北西麓、西之丸御殿の庭園。作庭時期は明らかではないが、江戸時代初期のものとみられている。1970〜1973年にかけての修理の際、周囲の庭園建築や茶室の跡も発見された。遺存例の少ない城郭内庭園。
文化財種別:名勝
〒640-8511
和歌山県和歌山市一番丁3
Tel:073-435-1044
和歌山城の北西麓、西之丸御殿の庭園。作庭時期は明らかではないが、江戸時代初期のものとみられている。山上に天守の建つ虎伏山の傾斜地を活用し、二段の池や滝が設けられた回遊式庭園。
城の内堀を引き込んで、大きな池に見立て緑色片岩の「柳島」を置いている。大きな池の畔には「鳶魚閣」が建てられ、亭より西に進むと、小さい池である「上の池」へと至る。池には船首を立ち上げたような石が置かれており、「御舟石」と称されている。上の池には紅葉渓橋をはじめ、土橋、石橋といくつもの橋が架けられている。秋には、見事な紅葉が見られることから、「紅葉渓庭園」とも呼ばれている。
1970〜1973年にかけての修理の際、周囲の庭園建築や茶室の跡も発見され、遺存例の少ない城郭内庭園である。