臨済寺庭園(りんざいじていえん)

臨済宗妙心寺派の禅寺で今川家の菩提寺であった。天正年間に徳川家康が伽藍を再建する際に築庭されたといわれる。賤機山(しずはたやま)の斜面を利用した、3段造の池泉観賞式の庭園。建造物と庭園内は春・秋の年2日、特別公開が行われる以外は非公開。


文化財種別:名勝

〒420-0885
静岡県静岡市葵区大岩町7番1号
Tel:054-245-2740


 臨済寺は、今川義元の兄氏輝の菩提寺で、義元の軍師太原雪斎長老が、大休禅師を迎えて開山した臨済宗妙心寺派の禅寺であり、庭は天正年間に徳川家康が伽藍を再建する際に築庭されたといわれる。寺院背後の山の斜面を利用した、3段造の池泉観賞式の庭園である。
 建物の北側に借景となっている賤機山の山すその斜面を利用して築庭している。崖上からの水を渓谷風に落とし、東側の一段高くなっている大書院の前の池に引き入れている。東側の池から溢れた水は、西側の池へと滝流れとなって池を満たす。
主としてアカマツ、ラカンマキ、ゴヨウマツ、ソテツが植えられ、これら主要木の間に低木のサツキが植えられているほか、岩磐にはイワヒバが群生する。