城福寺庭園(じょうふくじていえん)

江戸時代中期に真宗出雲路派の寺院・城福寺の庫裡に造られた庭園。 庫裡の南側に位置し、正面の生垣越しに文室山などの日野山系の山並みを借景とした枯山水庭園である。 江戸時代中期の作庭手法をよく伝える庭園である。


文化財種別:名勝

〒915-0026
福井県越前市五分市町11−26
Tel:0778-27-1773


 真宗出雲路派の寺院・城福寺の庫裡に江戸時代中期に造られた庭園であり、城福寺は寛永元(1624)年に寺域を現在地に移したと伝えられている。
庭園は庫裡の南側に位置し、正面の生垣越しに望む文室山などの日野山系の山並みを借景とした枯山水庭園であり、江戸時代中期の作庭手法をよく伝えている。
 書院の南面に低い築山が配されており、中心に立石(本尊石)が据えられている。築山のすそは、平らな石組みで池の汀状を表して、左右の端に立石(神石)が置かれている
前面は、平坦で蘚苔類が広がっており、礼拝石を中央に配し、亀島・鶴島・舟島が置かれている。
 築山の上には、ヒイラギの巨木が植えられている。
 作庭年代を知る資料は少ないものの、江戸時代中期に造られた平庭枯山水様式の好例である。