池田郷の大庄屋を務めた豪族梅田氏の居館の林泉庭園。高尾山・愛宕山を借景にスギ・アカマツ・モミなどの老木が林立し、幽邃な景観を呈している。 室町時代末ごろの特色がよく保存され、この地方における庭園文化の伝播を知るうえで貴重。
文化財種別:名勝
〒910-2503
福井県今立郡池田町谷口33-8-1
Tel:0778-44-6106
池田郷の大庄屋を務めた豪族梅田氏の居館の林泉庭園。庭は、前面に曲がりくねった池が造られて、中ほどに沢飛石と自然石の石橋がかけられている。右手奥から引き入れた水路を2筋に分けて中島の左右に落して滝を造っている。正面左には巨石を立てて景色の中心とし、その周辺の要所に石が配されている。流路と池とは石組によって護岸されている。また、建物と池のあいだには大きめの飛石が、広い間隔をとって配置されている。
右手に高い山がそびえ、左手奥には高尾山・愛宕山を借景にスギ、アカマツ、モミなどの老木が林立し、庭園のいたるところがコケに覆われた幽邃な景観となっている。
室町時代末ごろの特色がよく保存され、この地方における庭園文化の伝播を知るうえで貴重であるとされる。