常栄寺庭園(じょうえいじていえん)

常栄寺は約500年前、大内政弘が別邸として建てたもので、庭園は大内氏が雪舟に依頼して築庭させたものといわれている。山林を背景に心字池や枯滝、立石を配した庭は、多少改築の跡が認められるが、大部分は古態をよく残している。


文化財種別:史跡・名勝

〒753-0011
山口県山口市宮野下2001−1
Tel:083-922-2272


 常栄寺は約500年前、大内政弘が別邸として建てたもので、庭園は大内氏が雪舟に依頼して築庭させたものといわれている。
庭園は、丘陵の端、東南に開けた小さい谷戸の入り口に位置しており、谷の奥、山に向かって正面として作庭されている。
 その造りは、山林を背景として奥に心字池が置かれている。池より手前の庭地には、枯滝や数々の庭石が配され、立石の手法など、意匠は巧みで趣に富んでいる。
 多少改築された跡が見られるものの、その大部分は往時の状態をよく残しており、作庭した画僧雪舟の代表的な禅味あふれる庭園である。