1916年に築造された旧長州藩主毛利家の本邸の庭園。山口県防府市中心市街地の東に接する多々良山山麓に位置する。池泉周辺には、自然地形を活かしながら、石組、植栽、芝生、東屋、燈籠などを適所に配した典型的な回遊式庭園。
文化財種別:名勝
〒747-0023
山口県防府市多々良1−15−1
Tel:0835-22-0001
大正5(1916)年に築造された旧長州藩主毛利家の本邸の庭園であり、山口県防府市中心市街地の東に接する多々良山山麓に位置する。もとは、水田のため池や小さな集落があったが、明治25(1892)年ごろに毛利家の新しい本邸の場として選ばれ、大正5(1916)年に本邸とともに完成した。 庭園は、本邸の2階建書院の南正面に広がる池泉回遊式庭園であり、表門から邸の表玄関に至る梛川に沿った通路を造り、毛利邸正面入口の広い車寄せの前に据えられた灯籠とヤマモモ、サツキが植えられた前庭が導入部となっている。
ひょうたん型の内池泉は約5,500㎡の広さをもち、括れにあたるところに石橋が架けられ、自然地形を活かしながら、石組、植栽、芝生、東屋、燈籠などを適所に配し、回遊式庭園の典型を具現している。庭園の西北部には、この時代の庭園の特徴である、園遊会を主目的にした大芝生広場が設けられている。