奥書院を北から西、南へと囲む平庭と聖天堂南面の聖天池から成る。聖天池の池辺一帯にはマツ・カエデなどが植えられ風致に富む。奥書院は寛政12(1800)年 に紀州徳川家の吹上御殿が移築され、翌享和元年に落成するが、これに伴い作庭された。
文化財種別:名勝
〒649-6202
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奥書院を北から西、南へと囲む平庭と聖天堂南面の聖天池から成る。
奥書院の北および西に面するものは築山泉水庭で、裏山の裾に池をほり、北正面に滝頭石組を高く積み重ねて滝を三段に落す。池には大小2つの島が低く築かれ、2枚の石橋が架かる。またほかに浮島を据え、島と池の汀辺は主に平石による石組で護岸されている。
奥書院の南庭は東南隅に立石を組み、景石が配され、アカマツやツツジ等が植えられた平庭となっている。
聖天堂南面の聖天池は、中央に島があって弁戝天を祀り、附近に若干の石組が残っている。池の周辺一帯にマツやカエデなどが植えられ風致に富んだ景色となっている。