玄宮楽々園(げんきゅうらくらくえん)

玄宮園と楽々園とより成り彦根城の北東、内堀と昔の内湖との間に位置する。江戸時代、延宝年間の築造と伝えられている。彦根城天守や茂った木々の美しい背景を借景とした景観とよく調和した優秀な大名庭園。


文化財種別:名勝(特別史跡)

〒522-0061
滋賀県彦根市金亀町3番地
Tel:0749-22-2742
(彦根城運営管理センター)


 回遊式の玄宮園と御殿の楽々園(槻御殿)から成り彦根城の北東、内堀と昔の内湖との間に位置する。江戸時代前期、延宝年間の築造と伝えられている。
 玄宮園には大池泉が穿たれ、元島、新島など4個の中島を置かれている。そして東部から北部にかけて築山が築かれて、園路がめぐらされている。園の主景は、巨石を組んだ元島とこれに相対して池に臨んで建てられた八景亭であり、庭園北部からは彦根城の天守とその樹林が背景となった美しい景観が眺められる。
 文化年間に槻御殿を増築し、玄宮園の一部を修補して奥向書院に伴う庭とした。楽々園には滝と流れの石組みが造られており、現在は枯山水となっているが、往時は導水施設が備えられ、給水されていた。