三井寺山内塔頭寺院のひとつ光浄院の庭園。各所にツツジ、サツキが密植され、山腹にはスギ・ヒノキ・マツなどが生い茂る。小規模ながら奥行のある味わい深い構成は近江の代表的な庭園といわれている。
文化財種別:史跡・名勝
〒520-0036
滋賀県大津市園城寺町246
Tel:077-522-2238
三井寺山内塔頭寺院のひとつ光浄院の庭園。築造された年代は明確ではないが、客殿が建てられた慶長6(1601)年頃に造られたとみられる。
池泉観賞式の庭園は、客殿と一体化した構成で、客殿南縁の柱が護岸の石の上に立つため、客殿の縁の直下から池となり、足もと近くまで水が湛えられ、池上建築に似た趣をみせている。
池は東西に長く続き、亀島に自然石の橋が架けられ、対岸の古滝を2個の立石、池中の夜泊石を3個の巨石から作っており、池周辺を固める石組は、自然石が選ばれて使われている。
池の西南方は急傾斜地となっており、山腹にはスギ・ヒノキ・マツなどが生い茂り、各所にツツジ、サツキが密植されている。
小規模ながら奥行のある味わい深い構成は、近江の代表的な庭園といわれている。