加路戸新田(現在の三重県桑名郡木曽岬町)で、代々庄屋を務めた諸戸氏の二代目清六の邸宅として1914年に完成した。東西に広がる構成で芝生広場、園池、築山が奥行きをなして開放的な印象を与える。近代において地方の豪商が築造した庭園として学術的価値はきわめて高い。
文化財種別:名勝
〒511-0009
三重県桑名市大字桑名663−5
Tel:0594-24-4466
ホームページ:www.intsurf.ne.jp/~rokkam/
加路戸新田(現在の三重県桑名郡木曽岬町)で、代々庄屋を務めた諸戸氏の二代目清六の邸宅として1914年に完成した。屋敷は桑名市北東部を南東に流れる揖斐川の右岸にあり、土手沿いの長屋門をくぐって左手に曲がって伸びる通路を進むと、正面にジョサイア・コンドル設計の洋館と、その西側に繋がる和館からなる特徴的な建物があり、建物の南面に主庭園が広がる。庭園は、東西に広がる構成で芝生広場、園池、築山が奥行きをなして開放的な印象を与える。
和館の後ろには内庭があり、もとは茶室と露地があった。茶室は昭和初期に移築され、現在露地の形態は留めていないものの、その遺構は認められる。近代において地方の豪商が築造した庭園として学術的価値はきわめて高い。