照福寺庭園(しょうふくじていえん)

照福寺本堂及び書院の北側にある含勝庭と呼ばれる庭園。「含勝堂仮山記」という園記が寺に残っており、天保14(1843)年、住職仙裔和尚の自作であることがわかっている。綾部地方には古庭園がまれであることから、作者・作庭年代が明白な点で価値が認められている。


文化財種別:名勝

〒629-1263
京都府綾部市鷹栖町小丸山33
Tel:0773-46-0185


 照福寺本堂及び書院の北側にある含勝庭と呼ばれる庭園。「含勝堂仮山記」という園記が寺に残っており、天保14(1843)年住職仙裔和尚の自作であることがわかっている。
 寺の北に由良川が流れ、遠山を望み、背後には山が控える景勝地にある。
庭は、正面左手奥に築山が配され、守護石が立てられている。その脇に石を組んだ枯滝が置かれている。築山はなだらかに右手に延びて、その正面中央にも立石が据えられ、枯滝が設けられ、石橋が架けられている。石組には、地元の山石が利用されている。築山の下には枯池が配され、築山の山すそを、岬のように手前に突出させて島のように見せている。池をめぐって打たれた飛び石は本堂と書院をつないでいる。
綾部地方には古庭園がまれであることから、作者・作庭年代が明白な点で価値が高い。