玉川寺庭園(ぎょくせんじていえん)

玉川寺庭園は1450年代に作庭され、1650年代の改修を経て今に伝えられる。 自然の山から流れ落ちる滝を配し、大きな池を中心とした池泉廻遊式蓬莱庭園。 全国でも珍しいクリンソウの純群落がある。 1987年に国の文化財名勝に指定されました。


文化財種別:名勝 

〒997-0121
山形県鶴岡市羽黒町玉川35
Tel:0235-62-2746


 玉川寺は出羽三山北西のふもとにあり、鎌倉時代の建長3(1251)年に曹洞宗の開祖道元禅師の高弟だった了然法明禅師によって開山されたと伝えられる。庭園は室町時代の1450年代に作庭され、江戸時代の1650年代に改修されている。広い池を中心とした池泉回遊式蓬莱庭園で、庭園の滝は自然の山から流れ入るように配置されている。池の辺には数多くの石組が置かれ、石と石の間には隙間なく丸く刈り込まれた低木類が植栽されている。飛び石の周囲など表土の出ているところは苔むして庭の景色に趣を添えている。全国でも珍しいクリンソウの純群落があることでも知られており、別名「九輪草の寺」ともいわれている。