三徳山三仏寺は標高900mの三徳山に境内を持つ山岳寺院で、正善院はその三院の1つ。方丈庭園と書院座敷に面した地泉式庭園とがある。書院座敷からの眺めは、庭の池を前景に、中景の樹林越しに文殊堂を借景として作庭されている。
文化財種別:登録記念物(名勝地関係)
〒682-0132
鳥取県東伯郡三朝町三徳1013
Tel:0858-43-2668
三徳山三仏寺は標高900mの三徳山に境内を持つ山岳寺院で、正善院はその三院の一つ。方丈庭園と書院座敷に面した池泉式庭園がある。
方丈庭園は、斜面の傾斜を活かして3つの築山から構成されている。池庭には後背の山から引き込まれた水が滝となって落とされ、池に注いでいる。池には鶴と亀に見立てた中島と浮石が置かれている。池に面した書院座敷からの眺めは、池庭を前景に、中景の樹林越しに「文殊堂」を借景として作庭されている。
三徳山の北斜面は非常に急峻で、斜面の多くが断崖絶壁となっている。山容は常緑広葉樹を主とした樹林でおおわれ、山全体が景勝のかなめとなっており、山岳寺院である三仏寺の建造物も重要な景観要素となっている。
正善院の本堂は、2012年に火災で焼失するが、2015年より復元工事が始められている。