渉成園(東本願寺)(しょうせいえん(ほんがんじ))

渉成園の名称は、中国の詩人陶淵明が故郷での田園生活をうたった「帰去来辞」の一節から採られたもの。敷地はほぼ正方形に近く、一辺が100間(約180m)あったため百間屋敷とも、カラタチ(枳殻)を植えていたために枳殻邸(きこくてい)ともいわれた。


文化財種別:名勝

〒600-8190
京都府京都市下京区珠数屋町通間之町東入東玉水町
Tel:075-371-9210(本廟部 参拝接待所)


 寛永18(1641)年、東本願寺第13代宣如上人の時に、三代将軍・徳川家光から寄進され、石川丈山の趣向を入れた作庭がなされた。
 渉成園の名称は、中国の詩人陶淵明が故郷での田園生活をうたった「帰去来辞」の一節から採られたもので、池岸の水面に乗り出して設けられた茶亭や、屋根のついた橋(廊橋)など、随所に中国的な雰囲気が見られる。
敷地はほぼ正方形に近く、一辺が100間(約180m)あったため百間屋敷とも、カラタチ(枳殻)を植えていたために枳殻邸ともいわれた。庭園には四季折々の花が咲きほこり、変化に富んだ景観は「十三景」と高く評価されている。
 庭の中をめぐって観賞する池泉回遊式庭園ではあるが、池の外周を一周できる作りにはなっていない。