兵主神社庭園(ひょうずじんじゃていえん)

兵主神社本殿の南側、北に面して築造された庭園。1953年に国の名勝指定を受けた際には、鎌倉時代中期から末期のものと考えられていたが、その後に行われた修復整備事業の平安時代に特徴的な遺構が発見され、平安時代後期から末期にかけての作庭と判明した


文化財種別:名勝

〒520-2424
滋賀県野洲市五条566
Tel:077-589-2072


 兵主神社本殿の南側、北に面して築造された池泉回遊式庭園であり、心字形の池には、中島が置かれ石橋が架けられている。中島には祠があり、ほかにも出島や築山が築かれるなど、変化に富んでいる。
 近年の修復整備事業の際に池の水を抜いて発掘調査が行われ、平安時代に特徴的な「州浜」の遺構が発見された。作庭時期は鎌倉時代中期から末期のものと考えられていたが、遺構が発見されたことにより、平安時代後期から末期にかけての作庭と判明した。
 庭一面をスギゴケやハイゴケのみずみずしい緑が彩っており、春はツツジ、初夏は新緑、梅雨は菖蒲、秋はモミジ、冬は雪景色と四季折々に美しい姿がみられる。