旧浜離宮庭園(きゅうはまりきゅうていえん)

潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園。 潮入の池とは、海水を引き入れ潮の干満によって池の趣を変えるもの。 現在も実際に海水が出入りする唯一の庭園。 1952年国の文化財保護法に基づき特別名勝及び特別史跡に指定された。


文化財種別:特別史跡・特別名勝

〒104-0046
東京都中央区浜離宮庭園1−1
Tel:03-3541-0200

ホームページ:teien.tokyo-park.or.jp/contents/index028.html


 潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園。潮入の池とは、海水を引き入れ潮の干満によって池の趣を変えるもの。東京都に残る大名庭園のうち、現在も実際に海水が出入りする唯一の庭園である。
 江戸時代初期(寛永年間)までは一面の芦原で、将軍家の鷹狩の場所であった。承応3(1654)年に、甲府宰相の松平綱重が甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建て、後に六代将軍家宣の時、将軍家の所有となり浜御殿と改められた。
 庭園は北側と南側で様子が異なっており、南側は海水を引き込んだ大泉水を中心とした景観が造られている。池の周囲は散策できる回遊路が廻らされ、各所に橋が架けられており、池辺や湖上からの景色を楽しむことができる。園の東側と西側それぞれに鴨場が設けられている。往時は、南東にお台場と房総の山々を遠望し、西方は遙かに富士山を望んだといわれるが、現代では東京湾のウォーターフロントの高層ビル群が背景となっている。