六義園(りくぎえん)

小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられる。 1695年5代将軍徳川綱吉の側用人、柳澤吉保によって7年の歳月をかけて築造された。 和歌の浦の景勝や和歌に詠まれた名勝の景観を八十八境としてあらわす回遊式築山泉水庭園。 1953年に国の特別名勝に指定された。


文化財種別:特別名勝

〒113-0021
東京都文京区本駒込6-16-3
Tel:03-3941-2222

ホームページ:teien.tokyo-park.or.jp/contents/index031.html


 江戸時代、元禄年間に柳澤吉保によって造られた。元禄15(1702)年に、「詩経」の六義(りくぎ)からとって「六義園」とし、館を「六義館」と名付けた。江戸時代初期に造られた桂離宮庭園の様式をとりいれた回遊式築山泉水庭園であり、園内には紀州和歌の浦などの和歌に詠まれた名勝の景観である八十八境が配されている。小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられた。
 柳澤吉保が官職を退いた後に一時荒廃し、江戸時代後期の文化年間に再興されたが、この時には建物の一部は失われていた。     
 明治になって三菱の岩崎家の所有となり、補修が施されて景観が回復された。改修されたところは少なくなかったが、主要な部分は残されており、現存する大名庭園のうちでは有数のものとされる。