大阪」タグアーカイブ

普門寺庭園(ふもんじていえん)

江戸時代初期、正保年間の寺観整備にともなって作庭されたと推定されている。阿武山を借景にした池泉式枯山水庭園で、小堀遠州の弟子、玉淵坊によって築庭されたといわれる。庭園は方丈の西側北寄りに位置し、桂離宮の石組が取り入れられている。


文化財種別:名勝

〒569-0814
大阪府高槻市富田町4−10−10
Tel:072-694-2093


 普門寺は、南北朝時代、明徳元(1390)年に蘭渓道隆のながれをくむ設巌和尚によって開創された禅寺で、江戸時代になると妙心寺派に移り、京都の龍安寺の末寺となった。明治時代の廃仏毀釈、戦後の農地解放で、現在の本照寺、三輪神社、旧富田小学校まであった敷地は減少し寺は荒廃するが、昭和末期に新たに住職を迎え復興した。
庭園は江戸時代初期、正保年間の寺観整備にともなって作庭されたと推定されている。阿武山を借景にした池泉式枯山水庭園で、小堀遠州の弟子、玉淵坊によって築庭されたといわれる。
 庭園の地形には多少の起伏があり、低い所を水面に、やや小高くなっている所を岸あるいは島に見立てて、要所に石を組み、石橋が架けられている。