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妙国寺庭園(みょうこくじていえん)

庭園は本堂の南側に造られている。背後にある米ノ山の自然林を借景として、3カ所の築山と池には中島を置き木橋が架けられ、所々に庭石が配されている。庭の東から南にかけてシイノキの古木が生茂り、そこにアカマツの巨木が混じる。


文化財種別:名勝

〒883-0001
宮崎県日向市細島373
Tel:0982-52-2486


 妙国寺は、薩摩阿闍梨日叡上人が康永年間(1342〜1345)に開山したと伝えられる日蓮宗の名刹であり、庭園は本堂の南側に造られている。庭の東から南にかけて、背後の米ノ山の山すその斜面を庭の一部として、3カ所の築山を築いて、池の中央に中島を置き木橋が架けられている。池の辺に沿って様々な石が配されており、特に中島の周囲辺には立石による石組みが配されている。池の東側は山すその斜面がそのまま庭の景色として組み込まれており、斜面の一部狭く奥まったところには、花崗岩の岩壁に加工を施して階段状に造り、山からの水を引き込めるように造られている。引き込んだ水はそのまま池へと落とし込まれている。シイノキの古木が生茂り、そこにアカマツの巨木が混じる斜面が、広くない庭に奥行きを持たせている。