茶道の三千家のうちの表千家の茶庭(露地)。西側の外露地、残月亭前の露地、祖堂前の露地、不審菴の内露地から成る。このうち不審菴の内露地は最奥で残月亭、祖堂前の広い露地から梅見門をくぐって入る。広くない内露地でありながら深山の静けさを作り出している。
文化財種別:名勝
〒602-0061
京都府京都市上京区小川通寺之内上る本法寺前町597
Tel:075-432-2195
茶道の三千家のうちの表千家の茶庭(露地)。西側の外露地、残月亭前の露地、祖堂前の露地、不審菴の内露地から成る。
西側の外露地を通り、露地口から中へ入り「中潜り」を抜けると、右に祖堂へと入る萱門、左には残月亭へつながる飛び石がつづいている。祖堂の前には、蹲踞や空堀などが設けられた広い路地が造られている。
かわって萱門の手前を左に飛び石を進むと、残月亭に至る。残月亭の右手に置かれた井戸や巧みに配置された飛び石、梅見門と程よい植え込みで造られた露地を見ることができる。
梅見門を潜ると、不審菴の内露地にようやく入ることになる。内露地には右に内腰掛、その傍らに砂雪隠、蹲踞、小さい飛石が配され、躙口へと導く。狭いながら奥深い山を感じさせ、静かな空間を作り上げている。
代々受け継がれていくあいだに、茶室や稽古場などの建物が移築や新築され、そのたびに露地にも手が加えられてきたため、複雑な構成の露地に発展してきた。