東山文化を代表する臨済宗相国寺(しょうこくじ)派に属する禅寺の庭園。庭園は夢窓疎石(むそうそせき)が作庭した西芳寺(さいほうじ)の庭園をモデルに造られており、月待山、大文字山を環境とした池泉回遊式庭園である。
文化財種別:特別史跡・特別名勝
〒606-8402
京都府京都市左京区銀閣寺町2番地
Tel:075-771-5725
東山文化を代表する臨済宗相国寺派に属する禅寺の庭園。室町幕府3代将軍足利義満の北山殿金閣鹿苑寺にならって、8代将軍足利義政が隠居生活のために造営した山荘東山殿の庭であり、夢窓疎石が作庭した西芳寺の庭園を模しているといわれる。
平地には池泉回遊式庭園、裏山には枯山水庭園の上下2段で構成され、池泉回遊式庭園は錦鏡池と称される池を中心に、銀閣と東求堂が配されている。これらの庭園は、江戸時代初期の改修で景観が大きく変わっている。
庭園を構成する要素のうち、注目されるのが白砂で造られた銀沙灘と円錐台形の向月台で、中国・西湖の波打つ風景を描写した銀沙灘と、富士山状に造られた向月台は、月に照らされる光の反射を意識して造営されたといわれる。