栗林公園(りつりんこうえん)

元は高松藩藩主松平氏の別邸で、明治時代1875年に香川県が管理・運営する公園となった。広大な敷地に6つの池、13の築山を有し大名庭園の中でも最大級で、文化財に指定された庭園の中では日本一の広さをもつ。


文化財種別:特別名勝

〒760-0073
香川県高松市栗林町1−20−16
Tel:087-833-7411

ホームページ:my-kagawa.jp/ritsuringarden


 本園は南庭と北庭と二つからなる。南庭は江戸時代初期の大名庭園の姿を今日に伝え、回遊式庭園に見られる地割りや石組みを有し、北庭は元禄年間に造園され鴨場として使われてきた場所であったが、大正時代初期に宮内省の市川之雄の設計で改修され、その後一部を改変して今日に至っている。紫雲山を背景にした広大な敷地に6つの池、13の築山を有している。
 園の池や樹木、石組は雅趣に富んでおり、工作物が巧みに配置されている。紫雲山には、うっそうとした樹木が自然の味わいを加え、山頂からはすばらしい景色が眺望できる。明治30(1897)年に山の東斜面にあった国有林を新たに加えて現在の敷地となった。
 紫雲山を含めた面積は、約75ヘクタールにも及び、文化財に指定された庭園では日本一の大きさを誇っている。