臨済宗大徳寺派に属する寺院・聚光院は茶道の三千家ゆかりの寺。その方丈の南面にある枯山水の庭園は、千利休の作庭と伝えられ約50坪の広さを持つ。据えられた石はすべて小ぶりであるが、要所に立石を据えて景色に変化を与えている。
文化財種別:名勝
〒603-8231
京都府京都市北区紫野大徳寺町58
Tel:075-492-6880
聚光院は、永禄9(1566)年三好義嗣が父長慶の菩提をとむらうため、大徳寺百七世笑嶺宗きんを招いて建立した臨済宗大徳寺派に属する寺院で、笑嶺和尚に参禅した千利休が檀家となって以来、茶道三千家の菩提所となっている。境内には利休の墓を中心に三千家歴代の墓所がある。
庭園は、方丈の南面にある枯山水庭園で、千利休の作庭と伝えられ約50坪の広さを持つ。石組の多さから「百積の庭」と称されている。
一面の苔で被覆された庭は生垣で背景を区切り、生垣に沿って東から西に二群に分けて石組みが配置されている。その中央に石塙でわずかに小高くされている。石はすべて小ぶりなものが使われており、要所に立石が据えられて、景色に変化を加えている。