玉鳳院庭園(ぎょくほういんていえん)

徳川中期に作庭された。南部と北部、東部の三区に分れ南庭、山岳、風水泉の3つの庭がある。南庭は一面に白砂が敷かれ、ゴヨウマツとクロマツが列植されている。山岳の庭と風水泉の庭はともに石組み庭石が巧みに配され、清雅の趣がある。


文化財種別:史跡・名勝

〒616-8035
京都府京都市右京区花園妙心寺町60
Tel:075-461-5226


 臨済宗妙心寺派の大本山の46ある塔頭のうち、最初に建立された寺院で、花園法皇によって建立され、玉鳳禅宮とも称される。表門を入ると正面に庫裏があり、方丈と開山堂(妙心寺の開祖、関山慧玄の遺骸が葬られている堂)が渡り廊下で結ばれ、渡り廊下の北と南に桃山時代の様式の庭園が造られている。
庭園は、江戸時代中期に作庭された。南部と北部、東部の三区に分れ「南庭」、「鶏足嶺」、「風水泉」の3つの庭がある。
 「南庭」は、白砂が一面に敷かれ、ゴヨウマツとクロマツが植栽されている。
 「鶏足嶺」の庭は、開山堂の東に築山を築いて山岳風の石組みがされている。「風水泉」の庭は、北側の庭で、枯れ滝、蓬莱石の石組み、飛び石が配され、その中に風水泉と呼ばれる井戸と棗形手水鉢が置かれている。「鶏足嶺」の庭と「風水泉」の庭はともに石組みが巧みに配置された庭となっている。